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~序章~

全て書き終えてから最後にこの序章を書いている。本文でも述べているが、これを最も読んでもらいたいのは、未来の自分である。それなら日記ですませろっていう話もあるが、もちろん自分以外にもなるべく正確に伝えておきたい人が少なからずいる。俺のメジャーでの活躍を願って純粋に喜んでくれて応援してくれた人に対しては、やはり「ハッピーじゃないから辞めた。」ですませられないと思う。それに今後、その人達一人一人に全てを話していくわけにもいかないし、仮にしたとしてもだんだんと色々なことを端折っていくようになったり、俺自身の気持ちや記憶も変わっていく気もするので、文章という形にこだわってみた。さらにこうして日記ではなく客体化させて書くことで、(自分のために)主観を整理するという狙いもある。

今後新たに出会う人やそもそもの経緯をご存知ない人には最初から何も言わなければいいだけの話でこれをわざわざ見せるつもりはない。歳をとってから「俺は昔少しだけメジャーにいたことがあって・・・」などと遠い目をしながら語るつもりもない。そういうことはカッコ悪いことだと思ってるし、それにそもそも契約はしなかったんだから俺は「メジャーにいた」ことにはならない。ウソつきにはなりたくない。

この文章には一切の嘘が無い。完全ノンフィクション、ドキュメントである。なんの脚色も無いので魅力的な文章とはいえないと思う。もしもとにかく要点(?)だけを知りたいという人は、第三章からいきなり読むことを薦めます。そして「どうでもいいからとにかくまずはコブシャウの今後が知りたい」という人は、それこそ最後の1ページだけ読めばOKです。

これから先、「何で辞めたの?」ってことを訊かれた場合、簡単な説明で終わらせるくらいなら何も言わないほうがいいと思ってるし、All or nothing というか、質問してきた人には、それであればこの文章を読んでもらいたいと思っている。この文章をコッテリと読まされるのだから質問する側も覚悟が必要です(笑)。でも特に「きっと自分の音楽が商業主義に乗ることが嫌になったんだろう。」とか「芸術(!?)を追求出来ないことに気づいたんだろう。」とか勝手に想像してる人には、これはもう全然違うのでぜひ読んでもらいたいと思っている。タイトルが少し仰々しいが、この「生還」という言葉が大袈裟じゃなく最も的を得てる気がするのでこれに落ち着いた。良いことなのかなんなのかはわからないが、とにもかくにもこれほど魂込めて物を書くことは後にも先にもないような気がする。


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